会社にあなたの代わりはいても、あなたの人生の代わりはいない

「会社はあなたの代わりはいても、あなたの人生の代わりはいない」

今日テレビをみていて、こんな言葉が聞こえてきて
一瞬、過去の出来事を思い出しました。

実は私、全く同じ言葉を、１０数年前に、お医者さんから言われました。

その頃、生き甲斐としていたアウトドアの仕事をしていたので
そんな自分がまさか鬱病になっている状態だったことになんて
想像もしておらず。

でも突然、栄養失調で倒れた時に、
病院で色々と問診を受け、そのような診断をされ、
冒頭のような言葉をいただいたんです。

私にとって、この言葉は、絶望であり、
一方で、救いでもありました。

あの転機がなかったら、
その後に起こっていた様々なことを
諦めざるを得なかったことだろうな、、と今だから思えます。

この時に、人生で初めて、
仕事ってなんのためにあるんだろう？
生活のためならなぜ他の仕事を選ばなかったんだろう？
仕事よりも自分の身体は大切。

そう思えたから、その数年後には

やりたいと思っていることは、
本当にその角度からしか働けないのか？

と思えるようになり

時間をかけてでも、生活と好きな仕事を
一旦分けて、考えてみよう、と思うようになりました。

なぜこのタイミングで、この話を書こうと思ったかというと

それは、最近よく見る「好きなことを仕事に」ということに対し
１０数年前に、私が
心から大好きな仕事をした時に陥った「心理的状況」を
共有したかったからです。

好きなことを仕事にするって、聞こえはいいかもしれないけれど
好きを仕事にした人間の一例として、参考にしていただきたかったから。

似たような感情になるかどうかはわかりませんが
好きなことをしてる時って、楽しいじゃないですか。

無我夢中なんです。

すごく楽しいし。私だって、
ずっと続けていく覚悟で入った会社だったから。

でも。「健康的な生活をしているかどうか」という部分も
絶対にチェックしながら、続けていくべきです。

お恥ずかしながら、私がここが欠けていました。

週５〜６勤務、手取り10万でも
やりがいや楽しさばかりに注目していて
家賃や通勤車のローン、奨学金の返済などを削った残りで生活していく、
という現実には、「なんとかなるだろう」としか考えていませんでした。
２０代だったし、気力と体力で、乗り切れるかもしれないと思っていた。

そこが、甘かった。

だから結果的に、大好きだったのに、
ペンで文字を書くと震えてしまうほど身体がついていかず

完全に、身体と心がバラバラになってしまった。。

もう二度とあの時には、戻りたくないし
でも、やりたいことはある。

じゃあどうしたらいいのか？私は、以下の２点を
自分の中にしっかりと持つようにしました。

・生活や今後の暮らしに関わる「お金」についてしっかり向き合う
・自分のやりたいことの「軸」をしっかりと見極める。
私の場合だと、自然の「何」に魅力を感じて、それをどうしたいのか？
自分が自然の中に触れていたいのか、いろんな人と自然を共有したいのか、
はたまたナチュラル素材でモノをつくりたいのか。。。。

あのアウトドアの仕事から離れて、約１０年。

その間に、結婚し、出産し、２人の母になり、、、
私自身のライフスタイルもガラリと変わる中でも
その２つからは逃げずに、向き合ってきました。

その結果が、今年ようやく見つけた、フリーランスとしてのwebデザイナー。
私は、日本全国にある自然体験の魅力を、たくさんの人に伝えたい
ということが、核にあることがわかったので

自然分野に関わる事業を、間接的にサポートできる役になると決めました。
前の職場でいたら、一つの場所の魅力しか伝えられない。

でも、
私が期待する収入の部分も期待できるこの仕事で
webを通して、日本全国にある魅力的な自然体験を広めれたら
本当に素敵だなと思えたから、

２０１９年から再出発をしました。

全くの初心者からwebデザイナーを目指し、
そこから９ヶ月後には、LP（ランディングページ）まで作れるようになりました。
全くのゼロからwebデザイナーとして収入を得られるようになりました。